データベース『えひめの記憶』
中山町誌
四、 家の中の設備
燃料として重油やガスが使われるようになり、また電気温水器が現れている。なお、太陽熱を利用した天日温水器は現在かなり普及している。
次に冷房装置は、現在会社や商店などではクーラーを利用している。また一般家庭ではエアコンが普及し始めたが、まだ大部分は扇風機を使用している。
暖房は昔は山間部でいろり、平坦部では炭火を入れたこたつであったが、戦後はホームごたつが主流となった。また、昭和四〇年代に入り、石油ストーブの購入率が急速に上昇していった。
あかり(照明)は、明治時代後期に油皿のとうしんに、火を灯けていたあんどんから、石油ランプに変わった。
石油ランプは豆ランプ・釣り下げランプ・燭台などがあったが、ランプのホヤの油煙取りを毎晩しなければならなかった。それが大正一二年頃から電灯が点くようになって、当時の人は一〇燭の電球で昼のように明るくなったといって喜んだ。戦後は蛍光灯が出現して一段と明るくなった。
現在ほとんどの家に電話が普及し、テレビを備え、自家用車をもつようになり、山村の生活も都市化が進んでいる。