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中山町誌

四、 梅坂天神社

 鎮座地 中山町泉町二丁目
 祭 神 菅原道真之命
 氏 子 特別な氏子関係はなく、泉町全区の守護神
 神名碑 菅原大神と自然石に刻まれ、明治三五年六月建立。
 常夜灯 御影石で造られ石腹に在り天保七丙申に奉納される。
 石 段 嶮しい石段で自然石で一〇〇段、御影石で六〇段あり昭和一四年一一月改修されている。
 鳥 居 元禄一六年(一七〇三)癸未八月吉日、当村名主長岡尹貞の銘あり。
 天 井 元禄一六年癸未八月奉献
 手水鉢 文化一四年(一八一七)丁丑奉献

 由緒沿革
 当社の由緒については資料が無いため、いつ頃奉斎されたか判明しないが、古くから泉町の守護神として、また学問の神として崇敬が篤かったようである。
 当社に寄進された各種の建造物によって推測すると、天井の刻字には、元禄一六年(一七〇三)癸未とあり約二九〇年前には存在していたことになる。狗犬などの刻字は永年の風雪に磨滅して読めない状態である。この事から察すると、当時には美麗な社殿及び境内などが整備されていたと思われる。郷土人の信仰の篤さも偲ばれる。その後、明治から時を経るに従って神社の維持管理に努められ、再度にわたって社殿の改修が行われ、また境内地の拡張、石段の改修なども図られ、高燥の地に樹木も繁茂し立派な神域となっている。
 明治の当初に無格社となり、明治四三年には県の指令により永本三島神社に合祀され現在に及んでいる。