データベース『えひめの記憶』
砥部町
向井和平(1842~1904)
陶業家。砥部焼中興の祖。浮穴郡五本松村(現、砥部町)出身。家業は代々陶業を営み、20歳頃家業を継いだ。明治18(1885)年、砥部焼を初めて清国へ輸出し、以後、朝鮮やアメリカなど海外への販路を開き砥部焼の国際的評価を高めた。明治23(1890)年、淡黄磁器の焼成法を編み出し、シカゴ世界博覧会に作品「陶鶴」を出品して一等賞の栄誉に輝いた。
また、浮穴郡・伊予郡陶磁器業組合取締、全国五ニ会愛媛支部陶磁業部長などを歴任し、県内陶磁器業界の発展に尽くした。
和平は、号を愛山と称し、その錦絵磁器は、愛山ものとして珍重されている。(『愛媛人物博物館~人物博物館展示の愛媛の偉人たち~』より)
【追記】
向井和平墓所:伊予郡砥部町五本松(梅山古陶資料館へ向かう途中を西へ入る)