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砥部町

杉野丈助(生没年不詳、江戸時代)

 砥部焼陶祖。浮穴(うけな)郡上麻生村(現、砥部町)出身。大洲藩の命により上原(かんばら)窯を築き、肥前国大村藩(現、長崎県)から5人の陶工を雇い、門田金治(かどたきんじ)とともに磁器の焼成に着手したが磁土・釉薬ともに火度と合わず失敗を重ねた。安永6(1777)年、筑前から来た陶工の助言により、筑前から釉薬を購入、苦労の末、磁器の試し焼きに成功した。その後、伊予郡三秋(みあき)村(現、伊予市三秋)に良石を発見し、釉薬の自給に成功するなど砥部焼発展の基礎を作った。砥部町大南の上ノ山には顕彰碑が建立され、その場所は今日では「陶祖ヶ丘」と呼ばれ、砥部焼関係者の聖地とされている。(『愛媛人物博物館~人物博物館展示の愛媛の偉人たち~』より)

【追記】
 杉野丈助墓所:伊予郡砥部町原町南ヶ丘
        ※ 杉野家累代の墓と刻まれている

①陶祖ヶ丘

①陶祖ヶ丘

伊予郡砥部町大南(砥部小学校横)

②杉野丈助の顕彰碑

②杉野丈助の顕彰碑

伊予郡砥部町大南(陶祖ヶ丘内)