データベース『えひめの記憶』
わがふるさとと愛媛学 ~平成5年度 愛媛学セミナー集録~
1 「ふるさと金子を語る会」の結成までと活動内容
(1)呼びかけ
昭和59年4月、心を豊かにする活動推進事業の一環として、「自分たちのふるさとの思い出を話しあったり、互いの親睦を深める場にしてはどうだろうか。さらに記録として残したいものだ」と、校区内の65歳以上の人々に、呼びかけてスタートしたのが、この会の始まりであった。
(2)性 格
「明治から昭和に至る私たちの子供時代の、遊びの数々や当時の遊び道具、子供時代のお菓子とか風俗習慣など、現在では風化しかかり10年後20年後には忘れさられ消滅しまいそうなあれこれを、我々が語り部となってできるだけ多く、記録し残しておこう」ということで始まった。
しかし最初から難しい話はせずに、まずは何でもかまわないから昔のことを思いだしたり、互いの親睦を深めたりするサークルにと心がけた。
(3)結成と運営
昭和59年7月に結成され、毎月20日を原則に公民館で開き、台風の襲来した一日を除き毎月開催し、今年(平成5年)10月で111回を数えている。
肩の凝らない会合にしようと、議題にあまりこだわらず、会の時間も3時間を限度として、その中の半分以上は本題からはずれたよもやま話で花を咲かせることが多く、そのような会であったればこそ、長く続けることができたのではないだろうか。
一応会則を決め、会費も月100円集めている。結成以来9年3か月を数えた現在、初めはあまり重視していなかった議事録も整理をして本にするとなると、一回一回の会の記録が大変重要な役割を果たしていたことがわかり、日頃の記録の大切さを痛感している。