初めは珍しさもあって毎月の例会も熱心で出席者も多かったのであるが、半年を過ぎたころから出席が悪くなり、辞める会員も出だした。そのころ(昭和60年4月)、近隣の高津公民館が発行した「高津村郷土誌」の中の方言集に出合ったのである。私たちの会も「金子地方の方言を集めては?」と方言集編集の方向がまとまった。62年9月まで約2年あまりの歳月を要した。 言葉も全部で730語ほどの本であるが、郷土の方言を記録に残せた喜びは、大変な収穫であった。