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四国遍路のあゆみ(平成12年度)

第2節 四国遍路の盛行

 四国遍路は、室町時代末期に成立したと考えられているが、江戸時代の中ごろから、従来から宗教者の修行として専ら行われていた遍路に加えて一般庶民の遍路が発生し、次第に隆盛に向かっていった。そうした発展の中において、今日にも見る遍路特有の様々な性格が生じることとなった。
 本節では、日本の巡礼のうち、特有の性格を持つという四国遍路について、江戸時代における歴史的発展の経緯について学術整理を行い、現在ますます盛行する四国遍路の基点ともなった近世の遍路史を概観する。