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久万町誌

2 皿ヶ嶺連峰県立自然公園

 三坂峠から北東の方向にのびる連峰は、昭和四二年に愛媛県が、「皿ヶ嶺連峰愛媛県立自然公園」に指定した「皿ヶ嶺連峰」である。
 温泉郡と上浮穴郡の境となっている山の陵線は、かっこうのハイキングコースである。特に中央に広がる丘陵は、なだらかな傾斜となっており、皿ヶ嶺キャンプ場(標高一二七一㍍)で、戦前は松山連隊の演習場として、またグライダーの発翔地として使用されていた。広大な熊笹の原は、夏季のキャンプだけでなく、冬季にはスキー場ともなる。
 皿ヶ嶺の頂上からは、松山平野や瀬戸内海の眺望だけでなく、霊峰石鎚をも眺めることができ、登山客も多い。