データベース『えひめの記憶』
中山町誌
二、 薬師如来像
(ロ)薬師如来像
種類 有形文化財
名称 薬師如来像
所在地 伊予郡中山町大字中山午五四八番地(永木)
所有者 永木地区
管理者 中山町永木地区 区長
形状構造及び数量 木像(檜) 一体(座像)
頭長 六四cm
頭の奥行 一八cm
肩幅 三〇cm
由来等
薬師如来像の制作年代は鎌倉期もしくは、それ以前のものとも推定される古いものである。材質は檜の一木造りで田舎風の彫刻である。
脇侍に日光菩薩、月光菩薩が安置されているほか、守護神として、これも鎌倉時代の作と思われる檜の一本造りで大きい毘沙門天像がある。共に優雅な像である。
この薬師像を安置しているお堂(一間四方)も建造物として貴重なものである。このお堂はもともと地蔵堂として永木三島神社にあったもので、これを天保一五年(一八四四)にある理由でお堂全体を当所へ移した。その理由は軒下の偏額に、年号と共に神主佐伯陸奥守の名入りで書かれてあり、大切に保存する必要があろう。このお堂は、地蔵堂から薬師堂へ、そして、現在は茶堂と呼ばれている。