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中山町誌

三、 都市機能的位置

 均衡のとれた国土利用開発計画により、地域間格差の是正と地域の特性を生かした活性化を実現するため、昭和三七年以来、全国総合開発計画が数次にわたって策定されてきた。
 中山町は昭和四六年に、松山市を中核として、中予の一一市町村(松山市・伊予市・北条市・温泉郡・伊予郡)で構成される「松山広域都市圏(松山地方生活経済圏)構想」に、さらに昭和六〇年には、これらの地域は「テレトピア構想モデル都市」の都市圏に組み入れられた。
 また、愛媛県も二一世紀を目指しての「新しい瀬戸内構想」を策定した。中山町は、「瀬戸内ハートランドシティ構想」圏域に入り、その実現のために、具体的な活動が始められている。
 さらに、農山村の抱える、就業機会の不足・所得の伸び悩み、若者の減少・高齢化の進展、生活環境の都市との格差などの課題に対応して、地域産業の活性化による農山村の振興を目的とした「アグリトピア構想」が打ち出され、上浮穴・伊予圏域として指定され、具体的な振興計画が実施されている。
 これら国・県の計画との整合性を図りながら、町も平成六年三月に、「新しい農村デザインを創造する町・中山町」を目指した、第三次中山町総合振興計画(平成六年~平成一五年)を発表した。
 基本柱に「豊かな未来を創造するまち」「文化を育み、生涯学ぶまち」「美しくゆとりのあるまち」「安心して暮らせる健康なまち」「活力ある産業を生み出すまち」「開かれた信頼行政のまち」を立て、具体的に取り組みを始めた。
 鉄道・道路の充実により、中山町は高速輸送時代、高度情報化社会に向けて発展するための諸条件が整いつつある。新しい「豊かなまち」づくりをめざして、道路交通網・高度情報通信システム等の活用、国・県との連携、民間活力の導入などを図り、計画を推進しようとしている。


図1-4 都市圏に位置する中山町

図1-4 都市圏に位置する中山町