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中山町誌

二、 交通的位置

 中山町は、図1-3に示すとおり、県都松山市や四国東部、中四国・本州と愛媛県南予地方・四国南西部や九州方面とを結ぶ交通機関が通る要衡である。
 鉄道は、日本国有鉄道時代に内山線として建設が進められ昭和六一年に開通し、瀬戸大橋の開通と、関門海底トンネル、青函海底トンネルで鉄道によって全国と結ばれている。現在はJR四国(四国旅客鉄道)が、自然災害の多い海岸回りの予讃線に代わり、予讃本線として営業運転している。平成六年一〇月現在、伊予中山駅には特急列車上下四本が停車し、松山まで約二〇分、高松まで約三時間、岡山まで約三時間二〇分、宇和島まで一時間余りの所要時間で結ばれている。普通列車は上下二五本が運転され、松山まで四〇分余り、大洲まで三〇分足らずで結ばれている。
 道路は高知市から宿毛・宇和島・大洲と四国南西部を結んで松山市に通じる国道五六号線が中山町の幹線道路として、町のほぼ中央を南北に縦断している。これを主軸として、県道一〇路線と、これに接続する町道、農林道によって道路網がいきわたっている。
 国道は、松山市へ約二八キロメートル、伊予市へ約一八キロメートル、内子町へ約一四キロメートル、大洲市へ約二六キロメートルで通じている。現在、伊予鉄バスが松山~八幡浜・三崎間を、一日上下各五便が、宇和島バスが松山(道後)~宇和島(宿毛)間を、一日上下各八便が運行し、全ての便が中山町に停留している。
 県道では、主要県道久万~中山線(県道四二号線)をはじめ、中山~伊予線(県道二二五号線)、中山~双海線(県道二二二号線)など、一〇路線が近隣の五市町村に通じており、砥部町まで約三一キロメートル、広田村まで約一八キロメートル、双海町まで約一三キロメートルで結ばれている。また、伊予鉄南予バスが中山~内子間(一日五往復)の運行と、町内の永木(一日二往復)・栗田(一日三往復)・佐礼谷~中山間(一日二往復)をフリーバス運行している。
 四国縦貫自動車道は、伊予~大洲間の測量および付帯工事が、永木地区で始まり、平成一一年度の完成を目指している。町内にはインターチェンジがなく、伊予または内子五十崎インターチェンジで国道五六号線に接続の予定である。

図1-3 中山町の主要道路 (鉄道)

図1-3 中山町の主要道路 (鉄道)