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臨海都市圏の生活文化(平成7年度)

3 「ブランドかまぼこ」の誕生

 平成6年度における、愛媛県の水産ねり製品の製造高は15,153tで、全国15位、全国シェアの約1.8%を占めている(中四国農政局愛媛統計情報事務所提供資料による)。またその生産地域は、瀬戸内海に面した松山・今治地域と、宇和海に面した八幡浜・宇和島地域に分けられ、このうち八幡浜市は県内最大のねり製品産地である。
 この項では、ねり製品の代表であるかまぼこに焦点を当てて、高級品主体でブランドカが強く贈答用・お土産用として用いられている「宇和島かまぼこ」がどのようにしてこの地に誕生し、その製法や味が守り育てられてきたのか、その歩みをたどるとともに、それとかかわりながら生きてきた人々のくらしの移り変わりを明らかにした。