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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業23ー松山市①ー(令和4年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第3章 臨海部の産業と人々のくらし

 旧北条(ほうじょう)市(現松山(まつやま)市)は高縄半島の北西部に位置しており、島々が点在して自然の漁礁が多い斎灘に面し、江戸時代においても、豊かな漁場として注目されていた。また、江戸時代、今治街道沿いの辻町、本町及び柳原は在郷町として商業活動が許可され、明治以降に醸造業に携わる者が現れた。
 本章では、北条地域で漁業や醸造業に従事した人々の、地域の産業とともにあったくらしや思いについて、その一端を明らかにした。