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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業11-鬼北町-(平成28年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第2章 人々のくらしを支えた産業

 平成17年(2005年)1月に旧広見(ひろみ)町と旧日吉(ひよし)村が合併して誕生した鬼北(きほく)町は、愛媛県の南西部に位置し、東は高知県梼原(ゆすはら)町、西は宇和島(うわじま)市、南は松野(まつの)町、北は西予(せいよ)市に接する。総面積の約85%を林野が占める中山間地域であり、古くから農林業が主産業であった。
 本章では、旧日吉村で養蚕指導や畜産、炭焼き、シイタケ栽培などの農林業や、一時期操業していた水銀鉱やマンガン鉱での仕事に従事した人々、旧広見町で製糸工場での仕事に従事した人々や、企業誘致による町の工業化に取り組んだ人々の、地域の産業とともにあったくらしや思いの一端について明らかにした。