愛媛県生涯学習センター

昭和３４年８月、公衆衛生医・岩村昇は、初めて日本キリスト教医科連盟の総会に出席し、通常の学会にはない不可解な力を感じて大きな感銘を受けました。そして、会の最後に日野原重明が放った「ネパールでの医療奉仕に、特に公衆衛生医が求められている」という言葉が、岩村の心を貫きました。当時、ネパールは鎖国を解いたばかりの未知の国で、日本では見られなくなった伝染病が猛威を振う国でした。
昭和３７年１月、岩村昇はネパールへと旅立ち、以来、１８年にわたりネパールの医療活動に従事しました。原爆症の悪化で帰国を余儀なくされましたが、それまでの経験から途上国では、指導者の育成が不可欠であると痛感し、その後は地域指導者の育成に力を尽くしました。
本展では、開国当初のネパールをはじめ、アジア諸国の医療活動に献身し、地域指導者の育成に尽力した、宇和島出身の医師・岩村昇の偉業とその人物像を、関係資料とともに紹介します。

【開催期間】2016年12月3日（土）～2017年3月12日（日）

【 会　場 】愛媛県生涯学習センター内

　愛媛人物博物館　３階　企画展示室

【開館時間】午前9時～午後5時30分（入館は午後5時まで）

※１２月３日（土）のみ午前１０時３０分開館

【休 館 日】月曜日（祝日及び振替休日に当たる場合はその翌日）

　年末年始（12月29日～1月3日）

 入場無料