おわりに
ことばは、人間の毎日の暮らしをささえるものである。
愛媛の人は、多く、伊予ことばにささえられて暮らしてきた。これからも、そのようであることが多かろう。
自分のことば、自分のはぐくまれたことばに感謝したい。
感謝して、「愛媛方言」を見つめれば、これは、おもしろいこと、だいじなことすくめである。私も、一愛媛人として、心あらたに、わが郷土のことばを見つめていきたいと考える。
この実践によって、ことばの生活を、ひいては心の生活を、すこしでもゆたかにしていくことができたら、なによりのさいわいであると、私は思っている。
(五九・六・一二)