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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業Ⅵ -上島町-(平成26年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第2章 島のくらしを支えた産業

 上島(かみじま)町のホームページには、町章について、上島の「上」と、島のくらしにはかかせない「舟(帆掛け舟)」を合わせたデザインで、配色された緑が自然、青が海、赤が太陽を表している、とある(図表2-1-1参照)。東の備後灘(びんごなだ)と南の燧(ひうち)灘の両海域に囲まれた上島諸島や燧灘のほぼ中央に位置する魚島(うおしま)群島は、瀬戸内海特有の混暖で多照寡雨な気候であり、年間平均気温は15℃から16℃、年間降雨量1,000mm前後で、冬期でもほとんど降雪はない。その地理的及び気候的特色を生かした、海運業や漁業、農業などの産業が、島のこれまでのくらしを支えてきた。
 本章では、それらの産業に従事した人々の、生業とともにあったくらしや思いを明らかにしようとした。

図表2-1-1 上島町の町章

図表2-1-1 上島町の町章