データベース『えひめの記憶』
わがふるさとと愛媛学 ~平成5年度 愛媛学セミナー集録~
3 肱川に対する愛着とこれからのあり方
大洲は古くから肱川とともに発展してきたが、近年川の汚濁が進み遠浅がなくなり、水泳環境も変わった。私たちが小さいころには、夕暮れになるまで流れに沿って泳いだり魚を捕ったり、砂遊びをしたり川底の石を拾ったり、非常に楽しかった思い出がたくさんある。また、そのころは小学校の低学年の子供も、中学生と同じ遊びをし、子供たちの縦のつながりがたくさんあったように思う。
最近では水泳事情も変わり、親の水泳に対する意識も変わってきた。また、肱川も清流ではなくなってきた。
この会場に来ておられる一人一人から、肱川をきれいにする活動をしていただき、以前のような透き通った水の肱川を取り戻し、後世の子供たちに清流肱川を残してやりたいものだと思う。我々の祖先がそして先輩が、肱川で作り受け継いできた神伝主馬流を、肱川の文化として伝承させていきたいものだと思う。