データベース『えひめの記憶』
わがふるさとと愛媛学 ~平成5年度 愛媛学セミナー集録~
1 路上観察との出会い
(1)私の出会い
40年間勤めた中予の鉄道会社を定年退職する直前、松山のコミュニティセンターで、東京路上観察学会の藤森照信さんの「今、町がおもしろい路上ウォッチングの楽しみ」という講演を聴いた。その時に初めて路上ウォッチングという言葉を知るとともに、退職後の生きがい探しを考えていた時期でもあったため、おもしろい、ぜひ参加してみたいというのがきっかけであった。
(2)えひめ路上観察友の会の結成と活動
路上ウォッチングそのものが、私が講演を聴く一年前の昭和61年に、始まったばかりであった。愛媛では62年の7月に結成した。当初は20人あまりの会員が、手さぐりの活動の中で徐々に増えていき、平成元年に集まった写真を展示しようということで、まつちかタウンの街頭で展示会を行った。その機会に、おもしろい活動だと、マスコミにも取り上げられて、活動が知られるようになった。