データベース『えひめの記憶』
わがふるさとと愛媛学 ~平成5年度 愛媛学セミナー集録~
4 「大正10年頃の住居図」発行(平成4年11月)
「想い出の金子」発行後、平成2年5月現在、校区内の人口はどんどん増加しているし、道路や家も昔と比べるとかなり変わってきている。もし昔の地図があれば比べてみるとおもしろいのではなかろうか。話は弾み、昔の住居図はどうであったか、調べるのは何年前のを調べるかと話しあった結果、「大正10年頃の住居図」の作成に取りかかった。
会員の記憶とともに、対象者の子孫に聞き取りに行ったり、転出して校区内にも市内にも居住していない家については、墓地へ行き墓碑名を調査したり、長老宅を訪ねて調べた資料に誤りはないか再確認を行った。
参考として校区の久保田町の図表を例示すると、大正10年ころの戸数は130戸であるが、現在は約800戸となっている。たった一枚の住居図ではあるが、この記録がまとまるまでには大変な苦労があったのである。平均年齢80歳に達した会員が力をあわせて調査をし、何度書き直してまとめたことか、汗と努力の結晶が、このような一枚の記録となったのである。