データベース『えひめの記憶』
えひめ、子どもたちの生活誌(平成18年度)
(3)愛媛県の人口動向
愛媛県統計協会が発行している『えひめの統計 10月号 2006(③)』によると、本県の人口統計からは、次のような傾向を読み取ることができる。
愛媛県の人口の推移をみると、大正9年(1920年)の第1回調査から昭和30年(1955年)まで増加を続け、特に、15~20年、20~25年の5年間については、それぞれ15.5%、11.8%と大幅な増加を示した。昭和25年には総人口が150万人を超えたが(1,521,878人)、昭和35年から減少に転じ、40年には150万人を割り(1,446,384人)、45年まで減少を続けた。その後、再び増加に転じ、55年には再度150万人を超え、60年まで増加を続けたが、その後は減少を続けている。
平成17年10月1日現在の愛媛県の人口は1,467,815人(男691,677人、女776,138人)となっている(③)。
また、世帯数と世帯人員の推移をみると、昭和25年に4.97人であった1世帯あたりの人員は、減少を続け、平成17年10月1日現在では2.52人となった(図表序-6参照)。
さらに、家族類型別にみると、核家族世帯や単独世帯は増加傾向にあることが読み取れる(図表序-6参照)。
すでに全国統計でも触れた核家族化は、本県にあっても顕著であり、世帯人員の減少とともに家庭内人間関係の単純化を招いているのである。このため、本県の子どもたちにとって人間関係づくりやコミュニケーション能力の低下、さらにはしつけや基本的な生活習慣が身に付きにくい状況が危惧されるのである。
次に、愛媛県の年齢別人口の推移に注目してみよう。
図表序-7からは、県内でも進展している少子化の状況がさらにはっきりと浮かび上がってくる。例えば、平成17年の15歳未満の人数は、200,270人であるが、この数字は昭和25年の15歳未満の人数(557,741人)の35.9%にしかならないのである。言い換えると、昭和25年には36.6%もあった本県の全人口に占める15歳未満の人口は、減少を続けて平成17年には13.6%まで落ち込んだのである。逆に65歳以上の人口は増加を続けており、いわゆる「少子高齢化」の波が浮き彫りになってくる。
*2:普通世帯 普通世帯とは、住居と生計をともにしている人々の集まり、及び1戸を構えている単身者をいう。住居をとも
にする単身の住込みの雇人はすべて雇主の世帯に含まれている。また、間借り・下宿などの単身者及び会社の独身寮に住む
単身者は、普通世帯に含まれない。