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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業20 ― 大洲市② ― (令和3年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第2章 肱川地域の産業と人々のくらし

 肱川(ひじかわ)地域は総面積の82%が山地で、しかも約90%が15度以上の傾斜地であり、土地の大部分の標高が高くさらに傾斜度の高い地域である。そのため、平成12年(2000年)当時で耕地面積が約10%と少なくなっている。そのような土地をさまざまに利用して農業を営んできた。一方で肱川やその支流といった清流はときには肱川地域に恩恵をもたらしてきた。その一つが醸造業である。
 本章では、肱川地域で農業や醸造業に従事した人々の、地域の産業とともにあったくらしや思いについて、その一端を明らかにした。