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四国遍路のあゆみ(平成12年度)

【凡例】

1 本書は、平成12年5月から平成12年12月にかけて愛媛県生涯学習センターが以下のような方法で調査を行い、その結果を
 まとめた報告書である。
   ①関連する書籍・資料による文献調査や実踏調査
   ②遍路や関係する人たちへの聞き取り調査
   ③遍路や関係諸団体へのアンケート調査

2 霊場を順次に参拝して歩くことを普通は巡礼というが、四国八十八ヶ所霊場の場合は、ヘンロ(辺路・遍路)と呼ぶのが普
 通であり、歴史的な表記にしたがうならば「辺路」とすべきだが、本書では今日一般に使用されている「遍路」と書くことと
 した。

3 本書では、四国遍路の歴史を解明するという目的上、「乞食」など差別的意味合いを含む可能性のある語句については、や
 むをえぬ場合に限り、差別的意図はなく、歴史的用語としてこれを用いた。

4 本文については、常用漢字や現代仮名遣い、新送り仮名の使用を原則としたが、歴史的用語・専門用語については例外とし
 た。

5 引用文は、できるだけ原文をそのまま使用した。特に著作物名等については、著作者によって様々な表記があるが、著作者
 の意図を尊重して、その表記のままとした。ただし、本書は横書きを採った関係上、漢数字や年月日・年齢数量等は、アラビ
 ア数字で示すこととした。また、縦書きの重複記号は横書きにはないので、重複する文字を書いた。

6 使用する史料中の不明な文字については、□で表した。

7 本文中の年代表示は、和暦に( )書きで西暦を示した。

8 本文中の単位は、℃、%、kg等で表示した。

9 引用文献や語句の説明等は後注として、各項目の最後にまとめて記載した。

10 森正史氏(愛媛民俗学会会長)、武智利博氏(伊予史談会会長)、森正康氏(松山東雲短期大学助教授)には、学術整理
 についての全体的な御指導をいただいた。

11 聞き取り調査では、関係の方々に協力をいただいた。遍路や関係諸団体へのアンケート調査では、関係の方々と四国八十
 八ヶ所札所のうちの霊場16か寺に協力をいただいた。