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西予市

楠本イネ(1827~1903)

 日本人初の女医。産科医。肥前国長崎(現、長崎県)出身。シーボルトとお滝(楠本滝)の娘。シーボルト事件により父と別れ、卯之町(現、西予市宇和町)の二宮敬作のもとで蘭学を学ぶ。医者になることを志し、弘化2(1845)年から25年間、西日本の各地で石井宗謙(いしいそうけん)をはじめとするシーボルトの門下生や長崎に来ていた外国人医師から医学を学び、産科の最新技術を身につけ、安政元(1854)年からは、卯之町の二宮敬作のもとで修業した。
 明治3(1870)年、東京で産科を開業し、明治6(1873)年には、福沢諭吉らの推薦で宮内省御用掛になり、明治天皇の皇子御誕生に立ち会った。(『愛媛人物博物館~人物博物館展示の愛媛の偉人たち~』より)


【追記】
楠本イネ墓所:皓台寺(長崎県長崎市、二宮敬作の墓所でもある)

①二宮敬作の住居跡

①二宮敬作の住居跡

西予市宇和町卯之町(宇和先哲記念館付近)

②女医イネ発祥の地

②女医イネ発祥の地

西予市宇和町卯之町(宇和先哲記念館付近)

③宇和先哲記念館

③宇和先哲記念館

西予市宇和町卯之町4-327

④三角屋敷跡

④三角屋敷跡

宇和島市御徒町1