データベース『えひめの記憶』
今治市
越智伊平(1920~2000)
今治市玉川町鈍川出身
今治市名誉市民 正三位勲一等旭日大褒賞
元建設大臣 運輸大臣 農林水産大臣
翁は今治市議会議員、愛媛県議会議員、同議長を経て、衆議院議員に連続10回、28年間国政に参画。
その間、内閣にあっては、環境政務次官、労働政務次官を歴任し後に三度にわたる入閣を果たした。衆議院にあっては予算委員長をはじめ議院運営・大蔵・運輸の各委員長等の要職を歴任した。多年にわたり国家の重責を担い「大衆とともに歩む」を政治信条として生涯かわることのなかったその姿勢は多くの人々から敬愛された。
また、社会資本の整備が遅れていた四国の基幹交通体系整備の推進に大きく貢献し、当地域においても「しまなみ海道」の建設、国道317号「水ヶ峠」の開通等、郷土の発展に尽くした数限りない功績は衆目の知るところである。
なかでも、建設大臣として、永年の悲願であった「瀬戸大橋」の開通を行うとともに、長らく凍結していた「来島海峡大橋」の建設着工を実現し、「しまなみ海道」の全線開通を現実のものとしたのである。
美しい瀬戸内海の島々や、緑の山々に囲まれたふるさとをこよなく愛した翁の志を永遠に称え、政治生命をかけた「しまなみ海道」が一望できるこの地に顕彰碑を建立する。 平成18年12月吉日(糸山公園に建立された顕彰碑文より)