久万の木材は自然環境に恵まれて、良質のものが生産される。人工林の造成と篤林家の努力で、建築用材として重宝がられている。 昭和四○年ごろから、京都北山の磨き丸太の生産技術が導入され、無節の絞り丸太が床柱用として生産されるようになった。 絞り丸太には、天然のものと人工のものがあるが、いずれも市場で高値で取り引きされ、久万山の真価を高めている。