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わがふるさとと愛媛学Ⅲ ~平成 7年度 愛媛学セミナー集録~

◇愛媛県の八つの顔

 本日は、こちらに寄せていただきまして、大変光栄に存じます。
 先ほどは4人のパネラーの先生方から、大変感銘深いお話を伺いまして、何か、愛媛学というもののパラダイム(枠組み)が、だいぶんわかってきたような気がしてまいりました。私は20歳くらいまで松山におりまして、20歳を過ぎたころから九州の大学に行きまして、5年ぐらいおりました。それから昭和26年(1951年)に大阪に移りまして、以後、現在まで大阪に在住しております。そんな次第で、松山不在50年に近く、もう愛媛学、愛媛県の歴史など、ほとんどよくわからないので、今日は今住んでいるところの大阪学について主としてしゃべらせていただきます。
 ところで、愛媛県は周知のように県内に八つの藩がありました。伊予の国1国で八つの藩と、川之江という天領と、合わせて九つの地域になるんですが、このようなブロックを持っている地域は、そうざらにはないわけです。高知は土佐の国1国で1藩でありますし、徳島も阿波の国1国で一つの藩。讃岐は3藩ありますね。この愛媛というのは、8藩プラス1天領というので、ある意味でイメージがつかみにくい地域かも知れないという気がします。
 それで、もう10数年前から江戸学というのがはやっています。テレビでも、しょっちゅう江戸学が出てきます。大阪でも、大阪学というのが数年前から言われ出しまして、それで私は年に1回ぐらい、朝日新聞のカルチャーセンターへ大阪学について講義をしに行っております。それは大阪市役所と朝日新聞が提携して、大阪学講座という講座を開いておりまして、そこでしゃべった内容を、朝日新聞の記者と大阪都市協会の方とがまとめて下さり、毎年1冊の本になっています。
 そんなわけで、今日は「A 愛媛県の八つの顔」、「B 大阪学との対比から」、「C シンポジウム『地方文化の復権』」と三つのパートに分けてレジュメを書きました。
 Aは、愛媛県の八つの顔とか、東予・中予・南予の三つのブロックとか地域。これはいわば枕詞であって、これはとても、私にはこういう八つの藩の特色などを申し上げる知識もございませんし、時間的な余裕もございません。今日は主としてBの大阪学と愛媛学。この観点から、大阪学の一つの枠組みについて考えてみながら、愛媛学についてもまた考えてみたいと思います。Cは、これは2年前ですか、松山で住友商事が主催したシンポジウムのことで、パネラーは東京大学名誉教授の木村尚三郎さんとか、早坂暁さん。それから広告業界の超ベテランの天野祐吉さん。この方は、松山南高等学校の御出身であります。それから女性の方が松山東雲女子大学の塩崎千枝子さん。また下條信行さんは、愛媛大学の先生でございますが、こういう方々が出席されて、本当に面白いシンポジウムでした。私は、これがまさに愛媛学のシンポジウムだろうと思います。その記録を何度も読んで、本当に感慨深いものがありました。その中から、こういうことをやってみたら面白いなという提案を、私が五つぐらい適当に書いてみたわけでございます。そういう訳で、Cはつけたしでありまして、今日の本論は、Bであります。


(A)愛媛県の八つの顔

(A)愛媛県の八つの顔


(B)大阪学との対比から

(B)大阪学との対比から


(C)シンポジウム「地方文化の復権」の提言

(C)シンポジウム「地方文化の復権」の提言

(木村尚三郎、下條信行、早坂暁、天野祐吉、塩崎千枝子の各氏による)