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わがふるさとと愛媛学Ⅲ ~平成 7年度 愛媛学セミナー集録~

◇「愛媛学」と「愛媛楽」

山内
 御紹介いただきました山内でございます。それでは早速、愛媛学セミナー「大山祇神社と島のくらし」を始めさせていただきます。前半は、佐竹先生と私の二人の話を中心に、対談講演という形で、進めさせていただきます。
 まず最初に、「愛媛学」というあまり聞き慣れない言葉について、ちょっとお話をさせていただいたらと思います。
 愛媛「学」というふうに、学問の「学」という字がつきますと、何か難しい、あるいはとっつきにくいというようなイメージがあります。確かに、愛媛学にはそのような学問としての厳密さを必要とするところもありますが、一方には、もう少し別の面もあります。お手元の資料には、クエスチョンマークがついておりますけれども、「えひめがく」の「がく」の字を、音楽の「楽」、楽しみの「楽」という字をつけ、「愛媛楽?」となっております。
 愛媛学には、そのように学問の「学」であると同時に楽しみの「楽」というようなところもありまして、知らないことを新しく知る楽しみ、あるいは新しいことを見つけだす楽しみ、そういう楽しみの愛媛楽でもあるわけです。
 それではこれから、そのような愛媛学の視点をふまえながら、大山祇神社を中心に大三島に光を当てて見ていきたいと思います。光は、いろいろな角度からたくさん当てるほど、その対象がよくわかります。ある時には専門家が発する光も必要ですが、専門家の光だけではだめなわけで、アマチュアから出す光も必要です。あるいは、研究者が当てる光もあれば、そこに生活している人でないとわからない所もありますから、生活する者が発する光もいるわけです。また、大三島の外側から当てる光も必要ですし、内側から当てる光も必要です。いろいろな所から光を当てることによって、対象がわかってくるのではないかという気がいたしますので、できるだけそういう試みをしたいと思います。
 では最初に、専門家の光、外側からの光を、広島から来ていただきました佐竹先生に当てていただいたらと思います。佐竹先生、よろしくお願いいたします。