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わがふるさとと愛媛学Ⅲ ~平成 7年度 愛媛学セミナー集録~

◇瀬戸内の第一印象

佐竹
 御紹介いただきました佐竹でございます。「島しょ部のことを勉強している。」と御紹介いただきましたけれども、私自身はいろんなことをやっております。
 私の生まれは、もともと和歌山県の南のほうで、私が育った所に雰囲気が似ているのは、愛媛県ではやはり宇和島のあたり、南予地域です。私の田舎などでは、海の近くのおうちは石垣を築きまして、外からは屋根しか見えません。海辺の家は、屋根の上に石を乗せたり、漆喰(しっくい)をふいたり、漁網をかぶせたりして、はいつくばるような形で、建っています。私はそういう認識しかございませんでした。
 ところが、瀬戸内へ来てこの地域を歩いてみますと、海があって、すぐそこに無防備な状態で道路があるし、おうちが平気でスッと立っている。まるで川岸に家が建っているような印象を受けまして、「なんだ、これは。やはり瀬戸内というのは、同じ海でも全然違うんだな。」とびっくりしたわけです。そういうことから、この島しょ部の社会に関心を持つようになったわけです。