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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業14-西予市②-(平成30年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第3節 農業と人々のくらし

 旧城川(しろかわ)町におけるクリ栽培の歴史は古く、昭和初期には栽培希望者がその先進地であった中山(なかやま)町(現伊予(いよ)市中山)から苗木を導入して栽培を始めている。昭和30年代中ごろになると、栽培技術の向上が図られるとともに、昭和36年(1961年)からは町の奨励五大産業の一つに挙げられ、続く昭和40年(1965年)には主幹作目として選定された。昭和40年代に入ると、その生産量は増加し続け、昭和48年(1973年)には854tに上った(図表2-3-1参照)。
 一方、養豚業についてもクリと同様に、町から奨励五大産業の一つとされるとともに、補幹作目に選定されるなど、町の主要産業としての地位を獲得してきた。昭和30年(1955年)ころまでは、各農家が残飯処理や豚肉の自給自足を目的に1、2頭飼育する程度のものであったが、昭和30年代中ごろから養豚の近代化が進められ、昭和40年代中ごろには豚肉の高値が続いたことで、町内の飼養戸数もピークを迎えた。
 本節では、昭和40年代後半から昭和50年代にかけての旧城川町におけるクリ栽培について、Bさん(昭和16年生まれ)、Aさん(昭和20年代生まれ)から、土居(どい)地区における養豚業について、Cさん(昭和19年生まれ)から、それぞれ話を聞いた。

図表2-3-1 城川町のクリ生産量

図表2-3-1 城川町のクリ生産量

『救えくり園』により作成