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鬼北町

武左衛門(生年不詳~1795)

 江戸中期の義民。武左衛門は通称名で本名は嘉兵衛(かへえ)。寛政5(1793)年、伊予国吉田藩(現、宇和島市吉田)に通称吉田騒動と呼ばれる百姓一揆が発生した。吉田藩は特権商人と結託し、特産物である紙の専売化を計画し、紙生産者である小百姓に税を賦課し始めた。百姓たちは、吉田藩の本家である宇和島藩への越訴を実行した。このとき、一揆勢およそ9,600人を指揮し、宇和島藩との交渉に当たった頭取が武左衛門である。その結果、百姓側の要求は全面的に受け入れられた。
 しかし、吉田藩は頭取の追及を開始し、武左衛門は捕縛され、斬首のうえ獄門とされた。後世、武左衛門に対する義民伝承が生まれた。また昭和2(1927)年には、顕彰碑も建立されている。(『愛媛人物博物館~人物博物館展示の愛媛の偉人たち~』より)

①武左衛門翁及同志者碑

①武左衛門翁及同志者碑

北宇和郡鬼北町下鍵山(明星ヶ丘付近)

②武左衛門の墓

②武左衛門の墓

北宇和郡鬼北町上大野(武左衛門大いちょう付近)

③安藤儀太夫継明を祀る安藤神社

③安藤儀太夫継明を祀る安藤神社

宇和島市吉田町東小路甲131(吉田支所近く)

④安藤継明忠死之地碑

④安藤継明忠死之地碑

宇和島市矢吹町八幡河原