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西予市

本多真喜雄(1878~1951)

 卯之町銀行頭取、県会議員・衆議院議員・宇和町長。明治11年3月20日、宇和郡上宇和村(現西予市宇和町)久枝の素封家に生まれた。京都同志社中学・第一高校を経て東京帝国大学独法科を卒業、大学院で商法を専攻したが、父の死で帰郷して農業を営んだ。明治40年9月県会議員に当選したが、翌年10月辞任した。実業界に転じて、卯之町銀行頭取・宇和商業銀行頭取を務め、愛媛材木会社社長や宇和肥料・卯之町繭売買所取締役を兼ねた。大正9年5月第14回衆議院議員選挙に憲政会から推されて第6区で出馬したが落選、次の13年5月の第15回衆議院議員選挙では政友会の佐々木長治と激烈な選挙戦を演じわずか12票差で敗れた。昭和5年2月の第17回衆議院議員選挙に第3区民政党公認で再出馬してようやく当選したが、7年2月の第18回選挙では再び落選、11年2月の第19回衆議院議員選挙で当選返り咲くといった落選・当選を繰り返した。 12年代議士を辞して宇和町長に就任、予讃本線の宇和町経由誘致などで政治力を発揮した。そのほか、蚕業製糸方面でも活躍した。昭和26年12月18日73歳で没した。 40年宇和町は銅像を建てて顕彰した。(『愛媛県史 人物』より)


①本多真喜雄翁之像

①本多真喜雄翁之像

西予市宇和町卯之町3丁目(宇和運動公園内)