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西予市

緒方陸朗 (1860~1935)

 万延元年~昭和10年(1860~1935)野村町長・県会議員・実業家。万延元年5月16日、宇和郡野村(現東宇和郡野村町)で、庄屋緒方惟貞の次男に生まれた。幼名陸之助、諱は惟忠。文久3年脱藩して藩のけん責を受けた父の後を継いで4歳で里正になり、のち戸長を務めた。22年1月県会議員に選ばれ、25年3月まで在職、大同派に所属して政治運動に従事した。32年東宇和郡会議員・議長になり、郡制廃止までその任にあった。大正11年野村町制施行に伴い初代町長に就任、昭和2年まで在任して、道路改修、学校林の植林などに尽力した。実業面では、東宇和蚕業共同組合を創立して組合長となって養蚕を地場産業として振興、大正7年には伊予野村銀行を創立、同年宇和自動車会社を設立して野村‐卯之町間の旅客自動車定期便を走らせた。また宇和水電取締役・愛媛県農工銀行監査役などを歴任した。
 大正元年10月~4年4月と大正12年9月~昭和2年9月県会議員になり、政友会に所属して国有鉄道誘致に奔走したが、実現しなかった。昭和10年2月9日、74歳で没した。26年4月頌徳碑が建てられた。(『愛媛県史 人物』より)

①緒方陸朗君頌功碑Ⅰ

①緒方陸朗君頌功碑Ⅰ

西予市野村町野村12-619(西予市役所野村支所前)

②緒方陸朗君頌功碑Ⅱ

②緒方陸朗君頌功碑Ⅱ

西予市野村町野村12-619(西予市役所野村支所前)

③緒方本家

③緒方本家

西予市野村町野村12-17(緒方酒造)