データベース『えひめの記憶』

えひめの記憶 キーワード検索

伊予市

藤谷豊城(1859~1933)

 郡中町長。郡中港改修に尽力した。安政6年6月29日、大洲藩士稲葉六右衛門の三男に生まれ、長じて郡中藤谷家に婿として入籍した。明治11年町会議員、17年伊予郡連合会議員に選ばれ、任を重ねて町政・郡政に参与した。この間、郡中銀行・南予鉄道会社・伊予汽船会社などの設立に加わり、勧業委員・所得税調査委員・郡中電信局設置委員・町農会長などの要職に挙げられ、共進社と称する灘町青年修養所を設けて青年の薫陶に当たった。明治44年2月郡中町長に就任、大正4年3月まで町政を担当、苦しい財政事情を克服して郡中港の大改修を実施して船舶の往来を容易にし、町発展の基礎を築いた。また五色浜神社の建立を計り、港南の地に社殿を造営して町内各社を合祀した。町長退職後は町保安組合長などを務めた。昭和8年6月29日、74歳で没した。のち住吉神社前に銅像が建てられた。(『愛媛県史 人物』より)

①藤谷豊城翁像

①藤谷豊城翁像

伊予市灘町(五色濱神社鳥居付近)

②五色濱神社

②五色濱神社

伊予市灘町