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砥部町

村上徳太郎(1867~1937)

 篤農家。慶応3年2月9日伊予郡原町村大字川井(現砥部町)に生まれ、青年の頃より農作業に励み農業に熱心で、特に稲の改良に関心深く、明治23年秋稲の刈取りの際、自作田で栽培していた相生種の稲田に、ひときわ穂揃のよい生育良好な一株の変種を発見し、翌年その種子を大字七折中で試作した結果、優秀な特性(耐病性強く多収穫で栽培容易)を持つことが確認され、漸次地方に伝播して明治34年いらい「相徳」の名で呼ばれるようになった。相徳の命名者は、村上徳太郎から種子を分譲されて試作を続けた近隣の稲田万次郎で、原種である「相生」の相と発見者の徳太郎の徳をとったものである。村上徳太郎は、その功績により、明治百年にあたる昭和43年農林大臣から顕彰状が贈られ、また昭和45年に川井の郷戸により同公民間前に頌徳碑が建立された。(『愛媛県史 人物』より)


①村上徳太郎翁頌徳碑(左)

①村上徳太郎翁頌徳碑(左)

伊予郡砥部町川井1393(川井集会所前)

②報恩之碑

②報恩之碑

伊予郡砥部町川井1393(川井集会所前)