データベース『えひめの記憶』
松山市
小倉志山(1701~1762)
俳人。商人。松山(現、松山市)を中心に活動した人。本名は茶屋長次郎。松尾芭蕉の門人の三上角上(みかみかくじょう)に師事し、俳諧を学ぶ。若くから芭蕉の世界に傾倒し、芭蕉50年忌には、久万(現、久万高原町)の大宝寺境内に、県内最古の芭蕉句碑「霜夜塚」を建立するなど、松山や久万の蕉風俳諧の重鎮であった。しかし、一方では淡々流や美農派の俳人とも交流を持っており、自由な立場で幅広く俳諧を学ぶという面もあった。(『愛媛人物博物館~人物博物館展示の愛媛の偉人たち~』より)
【芭蕉句碑「霜夜塚」】
正 面:「芭蕉翁」
右側面:「松山城下紅魚園志山造立」
背 面:「薬のむ さらでも霜の 枕かな」 と刻まれている。