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西条市

田中大祐(1872~1956)

 明治5年~昭和31年(1872~1956)博物研究者。香川県観音寺市で明治5年6月11日に生まれる。明治24年(1891)より新居郡西条町(現西条市)において煙火師として煙火の製造を行うかたわら、少年時代から興味をもっていた博物研究に没頭し、特に、鉱物の採集、発見は数多く、学界に役立つものが極めて多い。それらの収集・調査はすべて私財をもって行い、しかも、その所蔵標本のほとんどすべては、県内の博物館、学校などに寄贈するなど、社会教育、学校教育に寄与した篤志家である。
 現在、西条市立郷土博物館には、氏の寄贈による貴重な資料が所蔵されているが、氏は自ら率先して所蔵品を供覧し、講演会を開催する県内移動博物館を計画実行するなど、民間の博物研究者として地方文化の向上に貢献した。西条市立郷土博物館名誉館長(1953~1956)にもなる。愛媛県教育文化賞を受賞。昭和31年12月25日死去。 84歳。(『愛媛県史 人物』より)

①田中大祐翁の像Ⅰ

①田中大祐翁の像Ⅰ

西条市明屋敷237-1(西条市西条郷土博物館内)

②田中大祐翁の像Ⅱ

②田中大祐翁の像Ⅱ

西条市明屋敷237-1(西条市西条郷土博物館内)