一 ダム建設の背景
(1) 自然条件よりする必要性
元来、道前・道後平野は瀬戸内式気候で日本でも雨量の少ない地帯で、年間一、五〇〇ミリ程度である。かつての自然条件を利して天然乾燥による塩田が発達した程である。
こうした気候から干害も多く歴史に残る大きな干ばつを挙げてみると次のとおりである。
明治六年 大正四年 大正十三年 昭和九年 昭和十四年
昭和三十三年 昭和三十九年 昭和四十二年
(2) 水利事業と先覚者の努力
○弥生時代(約一六〇〇年前)古照遺跡に見るかんがい用しがらみ
○足立重信による重信川・石手川の改修
○中山川沿岸の修復
○釜ノロ井せき