データベース『えひめの記憶』
面河村誌
(1) 面河村消防の沿革
明治四十五年杣川村消防組が設置されているが、現在から見ればその組織人員も少なく施設設備も貧弱なものであった。
消防組設置案 明治四十五年六月三十日
一 組織
名称 杣川村消防組とし、組員五拾名をもって組織す。但し組頭一名、小頭四名、消防手四拾五名とし之を第一部とす。
二 機械及器具
即筒 壱台 水桶 五個 鳶口 弐挺 竹梯子 弐個
高張提灯 壱張 弓張提灯 五張 旗 壱流
熊手 弐個
三 機械器具蔵置場を杣川村大字杣野渋草とす。
四 左の場合に於ける組員出動手当は当分の内之を支給せず。
(一) 演習 (二) 出勤
五 組員職務の為、死傷せし場合に於ける諸手当は左の区別に依り、村会の決議を経て相当の処置をとること。
(一) 終身不具となるも自由を弁じ得るもの
(二) 同 得ざるもの
(三) 吊祭料
(四) 遺族扶助料
(五) 療治料は傷疾の軽重により相当支給すること。
以上の外、不備の被服器具等は可成速に調製すること。