データベース『えひめの記憶』
面河村誌
(三) 国土調査
1 これまでの土地調査
土地調査の歴史は古く豊臣秀吉の検地に始まる。これは地租の制度のため公簿面積を測量し、土地台帳を作らせたと伝えられている。
当時は六尺三寸(約一九一センチ)四方をもって一坪とし、三六〇坪で一反と定めていた。その後江戸幕府のもとでは六尺一分四方を一歩三〇〇歩をもって一反と改正、明治八年に至って六尺四方を一歩と改めた。しかし測量法は不完全な器具と幼稚な技術であった。
2 国土調査法
このような貧弱・不正確な地籍及び地図の実態に立って、正確な調査作成の必要に迫られ、昭和二十六年六月一日法律第一八〇号をもって「国土調査法」が成立した。
(目的)
第一条 この法律は国土の開発及保全並びにその利用の高度化に資するとともに、あわせて地籍の明確化を図るため、国土の実態を科学的且総合的に調査することを目的とする。
3 地籍調査の利用
① 今後の公共事業・その他に正確な調査結果が利用できる。
② 土地の地籍・権利関係が明確になり、正確な資料が得られる。
③ 登記記載の修正訂正が可能となる。
4 面河村国土調査計画
① 昭和五十一年七月 国土調査室設置
② 昭和五十二年四月 国土調査課設置
③ 全体計画
○計画期間 一六年間
○事業費 四億円
○調査筆数 二万、九五二筆
○大字・字の改正 大字仙野・大字大味川及小字を廃止する。あ
らたに前組・笠方・渋草・相ノ峰・本組・中組・相ノ木・川ノ
子・若山・大成の地名を設置する。
④ 計画年度
昭和五十一年度 前組 三・三平方粁 一二五八万六〇〇〇円
昭和五十二年度 前組 六・五平方粁 二五六三万七〇〇〇円
昭和五十三年度 笠方 一一・五平方粁 三二四一万円
昭和五十四年度以降は別添地図による計画どおり
昭和六十六年完了予定