データベース『えひめの記憶』
面河村誌
(三) 紅葉河原と熊渕
逢来渓の上流に、紅葉の名所紅葉河原がある。その名のとおり、紅葉の美しい河原で、両岸にカエデ類がたいへん多く、澄みきった水と燃えるような紅葉、まさに一幅の絵である。
さらにその上流に下熊渕と上熊渕がある。面河川有数の深い渕である。
これらの渕を囲んで、イロハモミジ・ユウヤマキ・イヌブナ・ドウダンツツジ・トサノミツバツツジ・ヒメシャラ、ナツツバキ・クロソヨゴが枝を交じえて繁茂して、昼なお暗い。
また、木の下、石の上には、クサノオウバノギク、葉さきから根を下す単羽状のフジシダクサアジサイ・セキコク・オオモミジガサ・フタバラン・キンセイエビネ・ミヤマナルコユリ・クモキリソウ・セイタカスズムシソウなど、その種類は非常に多い。