データベース『えひめの記憶』
久万町誌
1 分 布
本郡の植物垂直分布は、低地帯、すなわち常緑広葉樹帯から、亜高山帯、すなわち、針葉樹帯に及んでいる。水平分布では、暖帯から、温帯性のものが見られる。
低地帯のカシ、アカマツの群生、山地帯のカエデ、モミ、トチノキ、ナラ、ブナ、ウラジロモミ、イシヅチザサの混生、群生、更に石鎚では、シコクダケカンバ、シコクシラベの群生が見られる。
本町には、低地帯、すなわち、カシ、アカマツ群系から、山地帯、すなわち、ブナ群系までのものが分布している。
なかでも、三坂、皿ヶ嶺、菅生山、古岩屋、井内峠、白猪峠、イヨス山、桂ヶ森、サレガ峠などは、本町を代衣する植物相をなしていて貴重な存在といえる。