データベース『えひめの記憶』
久万町誌
二 山と川
四国山地の一連をなす久万高原の山々は、標高一〇〇〇㍍前後である。久万町は、石墨山一四五九㍍・白猪峠一一二九㍍・井内峠一○八八㍍・笹森八四四㍍・陣ヶ森一二一○㍍・引地山一〇二六㍍・皿ヶ嶺一二七〇㍍・菊ヶ森九一四㍍・黒森山一一五四㍍・桂ヶ森一二二四㍍・鵜田峠七八九㍍・農祖峠六五五㍍・サレガ峠八九四㍍・大堂峠八一〇㍍・三郷の辻九三二㍍・下坂場峠五七〇㍍・真弓峠七三二㍍の山々に囲まれている。
仁淀川の上流である久万盆地の川は、いずれも小さく水量も少ないが、水田灌漑用として重要な役割を果たしている。
直瀬盆地を流れる直瀬川は、石墨山に源を発し、上直瀬・下直瀬を流れて美川村七鳥で面河川に合流している。直瀬川は水量が少なく川幅もせまいが、直瀬地区での唯一の灌漑用水であるとともに、簡易水道の水源として生活用水にも利用されている。
畑野川盆地を流れる川は、上林峠にその源を発し、上畑野川・下畑野川・中ノ村を流れて有枝川となり、美川村河口で久万川に合流している。この川も水量が少なく、川幅もせまいが、灌漑用水として重要な役割を果たしている。
久万盆地を流れる久万川は、三坂峠にその源を発し、明神・久万・野尻・落合を流れて、美川村御三戸で面河川と合流している。
父二峰盆地を流れる二名川は、サレガ峠にその源を発し、橋詰で父野川と合流し更に久万川に合流している。この川も水田灌漑として役立っている。