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愛媛県史 近世 上(昭和61年1月31日発行)

あとがき

 昨年度「資料編 近世上」を出し、今年度はその通史編を出すことになった。近世の伊予国は八藩に分かれ、そのうえ天領を含んでいるため、古代、中世の後にどのように体系づけるかについては部会において討議を重ね、顧問の児玉幸多先生(学習院大学名誉教授)、総括監修者大石慎三郎先生(学習院大学経済学部長)の御指導を受けて、このような形にまとめることができた。心からお礼を申し上げる次第である。児玉先生には御多忙の中を割いて、未消化な私どもの原稿を全編にわたり御意見を記され、終始御懇切な御指導をいただいた。私どもの非力から先生の御意図に反する箇所が多いであろうことを誠に申し訳なく、お許しいただきたいと思っている。また大石先生は近世の御専門であるため、本巻には特別にお世話をいただき、高木先生、高埜先生の御執筆の交渉までお願いした。
 編集に当たった近世部会は、伊藤義一(伊予史談会副会長)が部会長を務め、構成員は次のとおりである。
  委   員    池 内 長 良   元愛媛県立第一養護学校教諭
    同      景 浦   勉   伊予史談会会長
    同      斉 藤 正 直   愛媛県立西条高等学校教諭
    同      清 水 正 史   愛媛県臨時県史編さん部員
    同      高 瀬 一 秀   愛媛県立伊予高等学校教諭
    同      田 中 歳 雄   愛媛大学名誉教授
    同      渡 辺 達 矩   元愛媛県立津島高等学校長
執筆協力者    高 木 昭 作   東京大学史料編纂所教授
   同      高 埜 利 彦   学習院大学助教授
   同      赤 松   環   愛媛県立八幡浜高等学校教諭
   同      岩 橋   勝   松山商科大学教授
 執筆分担は後記のとおりである。論稿にはニュアンスに多少の相違があるが、執筆者の持ち味を生かしなるべく原文に添うようにと思い手を加えることを避けた。全体の調整には部会長が当たり、編集作業は臨時県史編さん部の伊藤義一及び清水正史が担当した。
 本書の刊行に当たり、資料の閲覧を快く承諾していただいた文書所蔵者各位をはじめ、東京大学史料編纂所・住友修史室・愛媛県立図書館・伊予史談会・川之江市立郷土館・同図書館・新居浜市立図書館・別子銅山記念館・西条市立図書館・同郷土博物館・小松町立温芳図書館・東予市立中央公民館・岩城村中央公民館・今治城管理事務所・今治市立図書館・今治史談会・中島諸島開発総合センター・大洲市立図書館・同博物館・宇和町立図書館・同歴史民俗資料館・簡野道明先生記念吉田町立図書館・伊達文化保存会・宇和島市立伊達博物館等の諸機関並びに関係各市町村教育委員会の御懇情に深謝の意を表する次第である。
  昭和六十一年一月
                    愛媛県史編さん委員会 近世部会長 伊 藤 義 一