データベース『えひめの記憶』
愛媛県史 社会経済4 商 工(昭和62年3月31日発行)
四 今治地区工業用水道事業
蒼社川は、高縄山系白潰(一、一五九メートル)に源を発し途中玉川町において支流木地川と合流し、今治市を貫通し瀬戸内海に注ぐ流域面積一〇二・八平方キロメートル、流路延長二五キロメートルの二級河川である。この河川の開発すなわち蒼社川総合開発事業は、治水(不特定かんがいを含む)と工業用水及び上水道用水の確保を目的としている。
この事業の水源である玉川ダムは、越智郡玉川町大字鍛冶屋に多目的ダムとして、昭和三九年(一九六四)四月調査を開始、昭和四三年六月に本体工事着手、昭和四六年三月に完成をみた。当工業用水道は、当初今治市において計画(昭和四一年度)されたものを昭和四二年七月、県営事業に移管、着工され、総事業費一八億〇、三六七万一、〇〇〇円(国庫補助金五億八、六九四万三、〇〇〇円)、計画給水量五万五、八〇〇立方メートル/日で昭和四六年完成。同年一〇月から今治市及びその周辺工業地帯に給水を行っている(表用2―8・図用2―7)。