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愛媛県史 社会経済2 農林水産(昭和60年3月31日発行)

一 土壌調査


 理化学的土壌調査

 開拓地土壌調査事業は、昭和二三年度から四〇年度までの一八年間、全国的な事業として実施された。また昭和四一年度以降は、長い間の調査及び試験成績を全国的にとりまとめ、「開拓地土壌分類」及び「開拓地施肥基準」が作成された。
 なお、本県の昭和四四年二月の開拓地営農実績調査では耕地面積は、一、二五八haであるが、調査面積合計は、六、六六九haである。従って約五・三倍の面積を調査したことになり、二重三重にあらゆる角度から万全を期したものと思われる。また、この制度及び実施方法などの見地から次の四期に大別される。
 第一期 既墾地土壌調査期(昭二三~二七)
 第二期 耕土培養調査期 (昭二八~三三)
 第三期 地力保全対策調査期(昭三四~四〇)
 第四期 取りまとめ調査期 (昭四一以降)
本県における調査概要などは、次表3-12・3-13のとおりである。

表3-12 年度別土壌調査面積と酸性の程度別面積一覧表(単位 ha)

表3-12 年度別土壌調査面積と酸性の程度別面積一覧表(単位 ha)


表3-13 主要作物別開拓地施肥基準一覧表(10a当り)

表3-13 主要作物別開拓地施肥基準一覧表(10a当り)