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愛媛県史 社会経済2 農林水産(昭和60年3月31日発行)

一 水産巡回教師


 実地指導

 明治二五年水産業の実地指導を目的として水産巡回教師を設置するとともに試験費を計上したが一年で廃止された。明治二七年より水産物試験費を支出し、同年は塩鰆の製造試験、二八年~二九年は鰮〆粕製造試験、三〇年~三一年は煮干鰮の製造試験を行なって奨励に努めたが、あまり大きな成果は得られなかった。そして三二年に至り水産奨励費を計上して巡回教師を任用し、講習・講話及び実地指導を行なったのである。さらに翌三三年に至り県庁内に本県初の水産試験場が設置せられ試験研究と指導にあたったが、この詳細については前述したとおりである。