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愛媛県史 社会経済1 農林水産(昭和61年1月31日発行)

一 古代から中世の果樹


 古代の文献〔『古事記』(七一二)、『日本書紀』(七二〇)、『万葉集』(七五九)、『続日本紀』(七九七)、正倉院文書〕には、橘・栗・桃子・李・梅・梨子・柚子・楊梅・山葡萄・胡桃・ナツメ・柿・枇杷などの記載があり、日本書紀には「毎に山の菓を取りて食ふ」とある。これらの果樹のほとんどは、愛媛の山野や庭前にも自生或いは植栽されていたであろうことは、前記『清良記-親民鑑月集』の記載からも類推される。