祭りの四季は、太陰暦で考えると、1月から3月が春、4月から6月が夏、7月から9月が秋、10月から12月が冬である。そのうち春は、発(は)る・張る・晴るの意で、冬の間に迎えられた神や精霊が現実に発る時であり、威力を発動しだす時である。そのため人々は、神や精霊の出番を促して1年の無事や豊年を祈願する祭りを各地域で繰り広げている(①)。