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河川流域の生活文化(平成6年度)

3 個人の生き方・考え方

 個人としての生き方・考え方について、15項目の質問をし、その結果を加重平均して指数を求めた(図表2-2-25)。指数の上位と下位の三つは、以下の通りである。「法事や墓参りはできるだけきちんとしている。」72.8、「日頃から家族だんらんの場を持つように心がけている。」50.2、「昔からある祭りや、ひな祭り、五月の節句などの行事は大切にしている。」39.0、「欲しいものは高価でも惜しまずに金をかける。」-30.5、「宗教や信仰に関する事柄はほとんど何も信じない。」-8.4、「女性は結婚後は家庭のことに専念すべきであると思う。」-2.0。この上位・下位、及び全体の傾向は、これまでの県境山間部、宇和海沿岸・瀬戸内の島々の調査とほぼ同じで、伝統や慣習を重んじ、家族の団らんと心の豊かさを大切にし、仕事熱心で堅実な考え方がうかがえる。ただ、これまでの調査と比較すると、「父親が家事をすること」「物を買うには無難な物より個性的な買物をする」にいくぶん肯定的で、都市化の影響が見えるように思われる。一方では、「女性は結婚後は家庭に専念すべきである」を、肯定する人が比較的多かったのは、「父親の家事」の肯定を考えると矛盾する面もあり、今後の考察が必要である。年齢層別・男女別の結果については、昨年とほぼ同じ傾向なので省略する。市町村別では、差異の大きい点もあったが、標本数が少ないことからここには掲載しない。

図表2-2-25 個人の生き方・考え方指数(地域別)

図表2-2-25 個人の生き方・考え方指数(地域別)